平成が終わり、新しい元号になることが
話題となっていますね。
日本では西暦のほかに、平成で
色んな書類などを管理することが多いので、
新しい元号が何になるのかは
重要な問題です。
新元号はいつからで、
いつ発表されるのでしょうか。
また、新しい元号は誰が
どうやって決めるのでしょうか。
調べてみました!
- なぜ元号がかわるの?
- いつ元号がかわるの?
- だれがどうやって決めるの?
という内容でご紹介いたします。
それではいってみましょう!
なぜ元号が変わるの?
ではまず、なぜ元号が変わるかについて
ご説明しましょう!
日本では、特定の年代に、
称号をつけるという文化があり、
それを元号といいます。
天皇が即位したら、その天皇が
国を治めている間は同じ年号が使われ、
天災などの禍がおこった時には、
年をリセットし新たな年を
数え直すという風習があるのです。
昭和や平成などの元号は日本でしか
使われていないため、
日本が独立国家であることを
象徴する存在でもあります。
最近では、天皇が変わるたびに
元号が変わっていました。
天皇がおかくれになり、
新しい天皇が即位されると、
年号が変わるのが一般的となっていました。
しかし、今の平成の天皇である今上天皇が
生きているうちに退位することを表明された
ことによって、平成が終わることになりました。
昭和が平成になったときは、
昭和天皇がお亡くなりになるまで
昭和がいつ終わるのかはわかりませんでした。
天皇がお亡くなりになるときに
元号が変わるのが一般的だったため、
今上天皇が生きているうちに
退位し、元号が変わるというのは
前代未聞です。
ですが、議論を重ねて、
天皇陛下の生前退位が認められる
こととなりました。
これによって天皇が代替わりするため、
新しい天皇陛下が即位なさるときに、
新たな元号が制定されることになったのです。
いつ元号が変わるの?
安倍総理は、2019年4月1日に
新元号を発表することを決定しました。
そして、2019年5月1日から、
新しい元号での時代がスタートするのです。
新元号が発表されてから、
施行されるまで1か月ありますが、
大慌てになりそうですね。
平成で管理しているシステムとか、
プログラム書き換えないといけませんしね。
さて、4月1日の発表に向けて、
新元号をいま決めている最中だと
思うのですが、新元号っていったい
どうやって決まるんでしょうか。
誰がどうやって新元号を決めるの?
元号は基本的に複数の人が
話し合って決定します。
政府が密かに何人かの学者に
案を提出してもらい、
有識者が元号に関する懇談会を
開き提案しあいます。
ここで支持された案が内閣の
全閣僚会議で決定するという
流れになるのです。
簡単に言うと、
学者が提案し、政府が審議し、
天皇陛下が決定を下すのが
主な流れとなります。
この、最初に提案する学者さんの
仕事が責任重大なんです。
豊富な知識をもって、意味のある
漢字2文字を選ばなければなりません。
ちなみに、「平成」という元号は
山本達郎という、東洋史学者が
提案しました。
昭和の末年から、政府から、
昭和天皇崩御を想定した
新元号について頼まれていたそうです。
天皇が亡くなってから、
慌てて考えるわけではないんですね。
平成には「地平天成、六府三事允治、万世永頼、時乃功」
という意味が凝縮されています。
『史記』五帝本紀より、「内平外成(内平かに外成る)」
『書経(偽古文尚書)』大禹謨より「地平天成(地平かに天成る)」
から言葉や漢字をそれぞれ引用し
「国の内外、天地とも平和が達成される」
という意味を「平成」という漢字2文字に
ギュッと凝縮しているのです。
このように、漢字や言葉の由来を、
古い書物などから探し出し、
一時代を築くのにふさわしい
二文字を決定するのです。
これは生半可な作業ではありません。
国語や歴史の、プロの学者だからこそ
任される仕事というわけです。
日本の歴史に刻まれる元号を考えるのって
責任重大ですよね…!
ちなみに、昭和以前は新しい元号は
天皇陛下自ら発表しておりましたが、
平成のときは、当時の官房長官であった
小渕さんが発表しました。
こんな風に新しい元号が発表されるなんて
感慨深いですね…!
歴史が変わる瞬間を見届けましょう。
最後に一言!
昭和が平成になったときは
まだ子どもだったのであまり覚えて
いないのですが、
30年以上平成という時代を
生きてきたこともあって、
新しい元号に変わったらどんな感じになるのか、
今からすごくソワソワします!