ブラックペアン(ドラマ)のタイトルの意味は何?原作の内容から考えた!

海堂尊さんの小説、「ブラックペアン1988」が
二宮和也さん主演でドラマ化されることで、
話題を呼んでいます。

そもそも、「ブラックペアン」というタイトルの
意味が分からなかったので、
調べてみることにしました。

調べているうちに、原作の核心部分に
触れてしまっているので、
もしドラマの展開を楽しみにしていたり、
これから原作を読むのだと言うかたは、
ネタバレを踏んでしまう恐れがありますので
ご注意くださいませ。

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ブラックペアンのあらすじ

ドラマ版「ブラックペアン」で
主演をつとめる二宮和也さんが演じるのは、
渡海征司郎という、凄腕の外科医。

同僚からは「オペ室の悪魔」
「患者を生かし、医者をころす男」として
距離を置かれている存在です。

ドラマ版で竹内涼馬さんが演じる研修医、
世良雅志は原作では主人公です。

ドラマ版では、「オペ室の悪魔」である
渡海を主人公としてアレンジ
されているようですね。

しかし、世良さんが研修医として入った
病院で、色々な出来事を目撃すると
いう展開は変わりません。

世良は、舞台となる病院で、
製薬会社や医療機器メーカー、
厚生労働省との癒着問題など、
さまざまな出来事を目撃していきます。

物語の大筋は復讐劇で、
実は渡海がオペ室の悪魔と呼ばれるほどに
技術に執着しているのには訳があります。

ネタバレ注意!ブラックペアンのタイトルの意味に迫る

引用元:Twitter

さて、ここからは物語の核心に迫っていくので、
ネタバレを見たくない方はご注意ください。

もう一段階ネタバレに踏み込む前に、
あと一回だけ忠告しますので、
もう少しだけならネタバレしても大丈夫よと
言う方はもう少しお付き合いください笑

先ほど物語の大筋が復讐劇で、
渡海が技術に拘っていると話しましたが、
一体どういう事なのかを説明します。

実は、渡海には父がいて、
物語のキーパーソンとなる
佐伯教授によって、父が大学病院を
追われていたという過去が明かされます。

父が大学を追い出されたのは佐伯教授
裏切りだと判断した、息子である渡海征司郎が、
佐伯教授に復讐しようとしているのです。

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ブラックペアンとは

さて、ブラックペアンについてですが
この物語には、黒いペアンが登場します。

ペアンとは、手術でつかう止血用の
ハサミのことで、佐伯教授が黒いハサミを
使っていることから、タイトルが
ブラックペアンとなっていると考えられます。

そして、佐伯教授にとって「ブラックペアン」
とはなんなのかが、
物語の最後に明かされるのです。

「ブラックペアン」の本当の意味

さて、ここからは物語の結末のネタバレに
迫っていきますので、これ以上は見たくない
と言う方はバックですよ~!

佐伯教授が黒いペアンを使っている事には
訳がありました。

それは、征司郎の父、一郎が大学を
追われることとなったきっかけの
事件が関係していました。

その事件とは。

17年前、佐伯教授飯沼という患者の
直腸を切除する手術をしていました。

そして、佐伯教授が海外の学会で留守の間に、
その飯沼氏が緊急で外来受診をしました。

その時飯沼氏を診たのが、渡海征司郎の父、
一郎でした。

一郎はエックス線写真をとり、
飯沼氏のお腹にペアンが取り残されている
ことを発見してしまいます。

飯沼の手術を担当していた佐伯教授
海外へと行っていたため、一郎上司
ペアン摘出の手術をしてくれるように
訴えます。

上司は腹部にペアンが残されている事を、
佐伯から聞いていて知っていました。
上司はすべて承知で隠蔽していました。

上司は手術をすることを取り合わなかったが、
一郎の熱意にうたれて出張中の佐伯が了承
すれば再手術してもよい、というところまで
こぎつけます。

しかし、佐伯教授から返ってきた電報は、
「飯沼氏のペアン摘出行うべからず」
という返信でした。

当時、佐伯教授の言葉は絶対であり、
その意に反して摘出手術を行おうとした
一郎の行動は、大学病院内では非常識と
みなされ、一郎は関連病院に
左遷されてしまいます。

この話を知った息子の渡海征司郎は、
佐伯教授の隠蔽を表ざたにし、
教授を没落させるため、
彼の留守中に飯沼のペアン摘出を
強行します。

手術する前に佐伯に摘出手術を
行う宣言をした渡海は、
佐伯教授の制止には耳もかさずに、
手術を実行します。

しかし、癒着しているペアンを取り出す
のに苦戦している間に、佐伯教授
帰ってきてしまうのです。

そこで告げられた衝撃の事実。

なんと、ペアンは取り出してしまうと
体内の血液が止まらなくなってしまうため、
あえて残されていたものだったのです。

佐伯教授の事情

佐伯教授飯沼を手術した際、
仙骨全面の静脈からの出血を止められず、
やむを得ずペアンを体内に残したまま
閉腹していました。

それを、患者と家族に告げていなかったのです。

そして、佐伯教授が留守にしている間に、
たまたま一郎が体内のペアンを発見して
しまい、このような悲劇が起こってしまったのです。

当時国際電話が発達しておらず、
海外にいた佐伯は、電報で詳しい事情を
説明できないでいました。

その間に一郎が左遷されてしまい、
彼が一郎を探し出したときに大学に戻れと
頼み込んでいたことも佐伯が告白。

すべては、事情を知らなかった征司郎
逆恨みだったというわけです。

佐伯教授がブラックペアンは、
あの事件の戒めとして、佐伯教授
特注してつくった、
カーボン製のペアンだったのです。

このブラックペアンは、レントゲンには
うつらず、火葬されれば一緒に燃えて
あとには残らないというもの。

同じ出来事を繰り返さないための戒め、
そして、同じことが起こった時のために
用意していた特別なペアンだったのです。

そして、このブラックペアンを患者の
体内に残さなくてはならないようなことが
もう一度起こったら、佐伯は外科医を辞める
覚悟をしていたのです。

結末

すべてを知った渡海は、その責任を
とるため、自ら病院を辞めてしまいます。
そして、消息は知れない……
という結末です。

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最後に一言!

ウワー!ネタバレしちゃいました。
最後まで知ってしまいましたね。
でも、すごく面白い展開です。

タイトルの意味を知ってしまっても、
ドラマではどのように演出されるのかを
楽しみに見ることができますし、

原作を読んだ人へのさらなる驚きも
用意されているかもしれませんので、
ドラマも楽しみに見ましょう!

ドラマのあらすじやキャスト情報はこちら!

ブラックペアンのキャストやあらすじは?内容ネタバレや原作の紹介も!

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